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和印 ニュース
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「きもの姿が似合う街~〈大阪〉谷町九丁目・下寺町・島之内界隈~」by 和印1号

2024.09.17 (火) 

大阪メトロ谷町九丁目駅。このあたりは生玉寺町、中寺、下寺町といった「寺」のつく地名の多いところで、実際多くのお寺があります。
タレント今田耕司さんのご実家のお寺もこのあたりです。またかつては大阪湾に落ちる夕日を眺める絶好の地であり、夕陽丘という地名も残っています。

今回はきもの姿でそぞろ歩きの最後、宵の時間に一杯やるのが最大の目的なので、谷町九丁目を午後2時頃にスタートします。

谷町九丁目駅3番出口(5番出口の場合は横断歩道を向かい側に渡る)を出て、天王寺方向に向かいます。あべのハルカスが見えるのでその方向です。
少し歩くと歩道橋があるので、そのすぐ手前を右に入ります。
その道は生國魂神社の参道ですぐに神社の鳥居が見えます。まずは神様にご挨拶をしましょう。
この神社は大阪城築城の際からこの地にあるそうです。境内は凛とした雰囲気が感じられるパワースポットです。ご朱印帳もお忘れなく。

参拝した後は鳥居を出てすぐ右方向へ行きましょう。細い道を少し行き最初の四つ角を右へ。
しばらくすると石畳の坂道になります。この坂は源聖寺坂という歴史ある坂道で上町台地の斜面にある「天王寺七坂」のひとつで観光スポットにもなっています。

坂を下りると大通り(松屋町筋)に出るので左へ曲がります。このあたりは下寺町といい寺院が並んでいます。
次の信号の横断歩道を渡って直進します。この通りは御蔵跡通りといい、かつては履物メーカーや問屋がずらりと軒を並べていた所です。100メートル程進んだ左手に和印ストリートに出店頂いている「MIYUKI HONNPO(みゆき本舗)」さんのお店があり、ハイセンスな下駄が並んでいるのでぜひ立ち寄って下さい。

まっすぐ行くと大通り(堺筋)に出ます。左に曲がってすぐに高島屋東別館が建っています。
こちらはアール・デコ調の装飾が施された歴史ある建物で国の重要文化財に登録されています。3階に高島屋資料館があり、すばらしいお宝が展示されています。(入場無料) 
1階にフードホールがあるのでちょっと一息。他にも多くの物販店が入っており、和印ストリートに出店頂いている「音遊」さんのショップが1階にありますので、ぜひ立ち寄りましょう。帯ベルト、デニムきものをはじめ、素敵なものにきっと出会えます。

「音遊」さんのお店からは元来た方へ戻ります。
横断歩道を渡り右へ、二つ目角を左へ行くとすぐに黒門市場の入り口が見えてきます。かつては「浪速の台所」とも言われていましたが現在はインバウンドの聖地と化しています。社会勉強と思って歩いて見ましょう。

黒門市場を抜け大通り(千日前通り)に出たら横断歩道を渡って右へ、ほどなく国立文楽劇場ののぼりが見えます。
文楽劇場に入って左手に入場無料の展示室があります。文楽についてわかり易く説明されており、映像での解説もされています。

たぶんこの時点で4時半ぐらいでしょう。
文楽劇場を出て左へ、すぐの角を左に曲がって下さい。すぐ突き当りますが斜め左に道が続いているので真っすぐ進みます。
信号を越えて道頓堀川(下大和橋)を渡ったところにお目当ての「おでん よかろ」さんがあります。開店5時30分なので、それまで近くの和紙のお店に行ってみましょう。

左へ進み50メートルほどで三叉路があるので右へ行きます。四つ角を2つ越えて少し進んだ右側に和紙と筆の専門店「丸山雄進堂」さんがあります。ギャラリーも併設されているので楽しめますよ。
こちらには海外、特にヨーロッパから和紙を求めてお客さんがこられるそうです。

それではそろそろ「おでん よかろ」さんに戻りましょう。
因みに「よかろ」さんの並びにある寺院「法案寺南坊」もパワースポットの雰囲気が感じられます。
また「よかろ」さん斜め向かいの「鯨料理 西玉水」さんは創業明治18年。超有名で歴史と格式のあるお店。きもの姿が似合いますよ。こちらは予約して行きましょう。

さて「よかろ」さん。カウンター10席と小上がり1卓。お店の外には一切お値段が書いてありません。メニューもありません。
初めて行くとめちゃめちゃ高かったらどうしようと不安がよぎります。なので一見さんはほぼゼロです。
さてお飲み物はまず瓶ビール。生ビールはありません。
続いてどて焼を注文して下さい。ぜぜぜっぴん‼

おでんは目の前のおでん鍋を見て注文するシステムです。
定番のたまご、大根などは見えているので初心者はこのあたりから。見えていないものや、注文してから大将が鍋に入れる春菊やコロなど初めてならわからないネタがあります。常連さんが頼んでいるのを聞いて学びます(笑)。
ほかにも、鮭、さんま、にゅう麺、おにぎりなど。メニューがないのでほかの人のオーダーを聞いて知っていきます。
もともと先代の大将が屋台から始められたお店なのでメニューが無いんだと思います。でも心配しないで下さい。現大将はとてもやさしい方なので聞けば教えて下さいます。
それからとてもリーズナブルな価格です。お会計を聞いて筆者はいつも「ちゃんとつけてはります?」って聞くぐらいです。
こちらは一切予約を受けておられません。営業時間5:30~10:00、(日)(月)休み。しかも人気店なので、だらだら長居するとダメですよ。

今日はビール2本、冷酒1本、どて焼2本、おでん(たまご、厚揚げ、筍、じゃこ天、ゆば、高野豆腐、春菊)を頂きました。ご馳走様でした!!!

「大阪できもの姿の似合う街~谷町六丁目・空堀界隈~」by 和印1号

2024.09.17 (火) 

大阪メトロ谷町線と長堀鶴見緑地線が乗り入れる谷町六丁目。近年はタワーマンションが立ち並ぶエリアですが、大通りから一歩入ると落ち着いた街並みが広がります。マスコミで紹介される有名店もたくさんありますが、ここではきもの姿の似合うお店やスポットをご紹介いたします。

谷町六丁目駅を下車したら5番出口を上がりましょう。

☆まずはランチ。

出口の後ろ方向、すぐの角を左へ入って少し進むと左手に歴史ある建物のお蕎麦屋さん「文目堂(あやめどう)」さん。ミシュラン星付きのお店です。外観も内装もきもの姿にぴったり。お蕎麦はだいたい千円~、ややお高めですが食べると納得です。日本酒もたくさん揃っています。蕎麦好きの方にお勧めです。
           
丼物好きの方は谷町筋沿いの「谷町一味禅」さんへ。
5番出口から谷町筋沿いに北へ進んでください。だいたい3分ぐらいでカレー屋さん、焼き鳥屋さんなど飲食店が何店か並んでいる所にあります。ここの天丼(600円、赤だし付)は絶品&コスパ最高!入口横に「日本一の天丼」の看板が、まさに看板に偽りなしです。お昼時は行列必至。これ以上人気になると困るのであまり教えたくないお店^^。他にも海鮮丼、しらす丼などいっぱいあります。
            
栄養バランスを大切にする方は「谷町わらかし」さんへ。
「一味禅」さんを通り越して次の角を左へ、100mほど進んだ4つ角にあります。ご夫婦で営んでおられるこじんまりとした落ち着いたお店です。栄養バランス満点の定食が900円でいただけます。何種類かメニューがありますが、どれをチョイスしても上品で丁寧なお味で、間違いなし!   
             
☆お腹が満たされた後は、いざ散策&ショッピングへ

最初にご紹介した「文目堂(あやめどう)」さんから松屋町筋へ向かって100メートルほど進むとカフェ&ギャラリー「ここことにじゆら」さんがあります。こちらは手ぬぐいで有名な堺の「にじゆら」さんとカフェ&ギャラリー「こここと」さんのコラボショップ。おしゃれな手ぬぐいを眺めながらお飲み物をいただくことができます。
              
「ここことにじゆら」さんを後にしたら、再び来た道を戻りましょう。実はこの道はあの「熊野街道」です。はるか昔、京都から大阪八軒家浜(現在の天満橋)まで船で来た旅人が、遥かかなたの熊野三山を目指して歩いた由緒ある道です。ところどころに熊野街道の石碑があるので、しばし歴史に浸りましょう。
              
熊野街道を進んで谷町筋に出たら大通りを渡って下さい。進むとセブンイレブンがあります。熊野街道はここで右に曲がるのですが、ちょっと寄り道。左に曲がると急な坂道ですが10メートルほど先の右側に木の箱がいっぱい並んだ古民家風の「箱家」さんというお店があります。古くから箱を作っておられる「常吉」さんという会社がアンテナショップとしてやっておられます。木製のお弁当箱とかいろいろあって楽しいです。
             
「箱家」さんからは坂を少し上がって真っすぐに進みましょう。大通りのところにも熊野街道の石碑が立っています。横断歩道を渡って進んでいくと途中おしゃれなギャラリー「楓」さんがあります。タイミングが合えばいろいろな展覧会をやっておられるので覗いてみましょう。
             
そのまま進むと道路はつきあたりになります。右へ曲がって空堀商店街に入りましょう。アーケード下を進むと大通り(谷町筋)に出ます。渡ったすぐ右手にたこやき屋さんがあり、その右側のビルの入り口に無人の着物屋、その名も「キモノムジン」の看板が!お店は3階にあります。本当にお店にはだれもいません。すごい数のリサイクル着物がずらっ~とハンガーに掛かっています。ほとんどが千円です。自販機で千円分のカードを買ってそれを箱に入れて支払う面白いシステムです。ぜひ立ち寄ってみましょう。掘り出し物が見つかるかもです。
                
「キモノムジン」さんからは空堀商店街のアーケードを散策。あれもこれも目移りしますねー。
100メートルほど歩いた左手、こんぶの老舗「土居」さんがあります。創業100年以上の歴史があり大阪のだし文化を支えてこられました。今の社長さんはこんぶ愛が凄く近くに「こんぶミュージアム」も作られたほどです。品揃えはとても豊富です。
                
次は和もの好きなら誰もが知っている「菱屋カレンブロッソ本店」に行きましょう。そのままアーケードの坂を下っていき二つ目の角を右へ曲がります。スーパーライフの前を過ぎて100メートル程進んだ左手にあります。ここについてはほぼ説明不要だと思うので、存分に楽しんで下さい。
                
☆ティータイム

ランチ、散策、ショッピング。ここまでだいたい所用時間は3時間ぐらい?そろそろお疲れですよね。「菱屋カレンブロッソ」さんから右方向へ。次の角を右へ。真っすぐ行くとすぐ突き当りになります。その左側に古い町家を改装した「連」という複合ショップがあります。ここにチョコレートで有名な「エクチュア」さんの本店があります。カフェが併設されているので看板メニューのチョコレートドリンクを頂きましょう。確実に禁断のやばいやつです。カカカロリーがぁっ!
                
「エクチュア」さんを出ると前に大通りへ出る階段があります。そこを降りると長堀鶴見緑地線松屋町駅の入口があります。お疲れ様でした~。

今日のルートは画像にまとめてみました。ご参考にして下さい。谷町六丁目・空堀界隈はまだまだ紹介し切れないほどすばらしいお店やスポットがあります。路地に入ってみたり、狭い坂道をあがってみたり、いろいろ探検すると楽しいですよ。

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