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和印 ニュース
WA-JIRUSHI  NEWS

「きもの姿で行きたい街~〈三重〉組紐と忍者の里 伊賀上野~」by 和印1号

2024.09.17 (火) 

伊賀上野は近鉄特急で伊賀神戸を経由し、伊賀神戸からは松本零士さんデザインの忍者ラッピング電車で上野市駅へ向かいます。
大阪から約1時間半、名古屋から約2時間で到着します。朝9時台に乗って11時頃に駅に降り立つ感じですね。

上野市駅周辺は市役所や銀行がある中心街ですがとても落ち着いた雰囲気です。忍者の里だけあって、あちらこちらに忍者がいます(笑)。
また、この地は松尾芭蕉の生誕地でもあり、芭蕉ゆかりのスポットがいろいろ存在していて、駅前にも銅像が立っています。
メインロードの銀座通りは電柱や高い建物もなく歴史を感じる家屋が並んでいるので、きもの姿が似合う素敵な街並みです。さらには江戸期から続く組紐の一大産地です。

◎ランチ◎

≪田楽座わかや≫
創業約200年、伊賀名物「豆腐でんがく」の老舗です。
串に刺した豆腐を炭火でじっくり焼く伝統の味。焼いているところがテーブルから見えます。古民家のような素敵な店内に香ばしい匂いが漂っています。
千円台で定食が頂けます。
---上野市駅から徒歩約10分---

≪元祖伊賀牛金谷≫
創業約100年、最高級の伊賀牛の老舗です。
ここのすき焼きは「寿き焼」と書いてあります。伝統を感じる落ち着いた個室の和室に案内されます。お肉は仲居さんが焼いて下さいます。
1人約9,000円とお高いですが食すと納得。野菜とご飯も美味しい。
---上野市駅から徒歩約10分---

≪らーめん文雅堂≫
銀座通り沿いにあるらーめん店。らーめん店というより老舗のめん処のような雰囲気です。
お店の名前がついた「文雅堂らーめん」は鶏ガラ醤油味の上品なお味のスープ、とろとろの煮卵が載っています。スパイシーな「赤かげらーめん」やつけ麺などメニュー豊富です。
---上野市駅から徒歩10分---

≪新 天 地≫
上野市駅前にあるアーケード商店街におしゃれなお店が並んでいます。カフェ、うどん店、たこ焼き屋などの飲食店の他、雑貨屋さんもあります。
歩くだけでも楽しいです。おすすめは「コルニチョーネ」さん。ピッツァのお店です。ピッツァにサラダ・ドリンクがついて千円台で頂けます。
---上野市駅から徒歩1分---

◎観光・ショッピング

ランチを満喫したあとはいったん駅にもどって散策スタート。
駅を背にして前に芭蕉像を見ながら左手の銀座通りを左方向へ踏切を渡ります。
50メートル程直進し信号のところを左へはいると、伊賀上野城のある上野公園の敷地に入ります。公園内には築城の名手 藤堂高虎が築いた伊賀上野城がそびえたっています。
別名白鳳城といわれる美しいお城で、石垣の高さは30メートルで日本一といわれています。天守閣の周りから下の堀を見下ろすと柵が無いのでなかなかのスリルを味わえます(笑)。
ほかに伊賀流忍者博物館、伊賀伝統伝承館伊賀くみひも組匠の里、芭蕉翁記念館など見所がたくさんあります。手裏剣投げ体験もできるのでいろいろ楽しめます。

上野公園からは再び駅の方向へ戻ります。
踏切を越えてから二つ目の信号を左へ曲がります。すぐに上野天神宮(菅原神社)が見えてきます。
毎年10月に此方のお祭りがありますが、市内中すごい盛り上がりです。せっかくなのでお参りをしましょう。
御朱印も頂きましょう。参拝後は神社に向かって右側に道路が続いているのでそちらへ。突き当りを左へ曲がり、すぐ右へ曲がる道路があります。そこを真っすぐ行って下さい。
150メートルほど歩くと、ランチで紹介した「元祖伊賀牛 金谷」さんが右側にあります。で、その向かい側に「藤岡組紐店」さんがあります。
風情の感じる素敵な店内には機織り機が置いてあり、帯締め、羽織紐はもちろんストラップなど小物もたくさんあります。キモノめーかんえぽっくなど各地のイベントに出展しておられる有名なお店なのでぜひ立ち寄って見ましょう。

「藤岡組紐店」さんからは来た道を戻りますが、「金谷」さんの1階は精肉店になっているので、こちらでお肉を買って夕食はお家で豪華伊賀牛すき焼きも有り!ですね。ちゃんと保冷剤を入れて包装して下さいます。伊賀牛ハンバーグもいいかな^^。

銀座通りに出たら、そのまま渡って直進しましょう。
通りからすぐの右側に江戸時代創業の和菓子屋「桔梗屋織居」さんがあります。カフェスペースがあるのでこちらでいただくこともできます。
お土産は?抹茶みるくとうふはいかが?手裏剣かたやきなどユニークなお菓子が並んでいます。

「桔梗屋織居」さんから2~3分先の左側に伊賀名物のお漬物「養肝漬け」で有名な「宮崎屋」さんがあります。きっとご飯がすすむのでお土産に是非。ほかにもスイーツがあったりします。
くみひも、伊賀牛、スイーツ、お漬物。いっぱい買ってしまったのでそろそろ駅へ急がないと!!

ほかにも芭蕉の高弟 服部土芳の居宅であった「蓑虫庵」「史跡旧崇広堂」など伊賀上野には見所、グルメがいっぱいあります。
落ち着いた街並みでほぼ徒歩で廻れるコンパクトシティ、しかも京都や奈良のようなオーバーツーリズムの問題も無いのでゆったりした気分で過ごせるおすすめの街です。

「きもの姿が似合う街~〈大阪〉谷町九丁目・下寺町・島之内界隈~」by 和印1号

2024.09.17 (火) 

大阪メトロ谷町九丁目駅。このあたりは生玉寺町、中寺、下寺町といった「寺」のつく地名の多いところで、実際多くのお寺があります。
タレント今田耕司さんのご実家のお寺もこのあたりです。またかつては大阪湾に落ちる夕日を眺める絶好の地であり、夕陽丘という地名も残っています。

今回はきもの姿でそぞろ歩きの最後、宵の時間に一杯やるのが最大の目的なので、谷町九丁目を午後2時頃にスタートします。

谷町九丁目駅3番出口(5番出口の場合は横断歩道を向かい側に渡る)を出て、天王寺方向に向かいます。あべのハルカスが見えるのでその方向です。
少し歩くと歩道橋があるので、そのすぐ手前を右に入ります。
その道は生國魂神社の参道ですぐに神社の鳥居が見えます。まずは神様にご挨拶をしましょう。
この神社は大阪城築城の際からこの地にあるそうです。境内は凛とした雰囲気が感じられるパワースポットです。ご朱印帳もお忘れなく。

参拝した後は鳥居を出てすぐ右方向へ行きましょう。細い道を少し行き最初の四つ角を右へ。
しばらくすると石畳の坂道になります。この坂は源聖寺坂という歴史ある坂道で上町台地の斜面にある「天王寺七坂」のひとつで観光スポットにもなっています。

坂を下りると大通り(松屋町筋)に出るので左へ曲がります。このあたりは下寺町といい寺院が並んでいます。
次の信号の横断歩道を渡って直進します。この通りは御蔵跡通りといい、かつては履物メーカーや問屋がずらりと軒を並べていた所です。100メートル程進んだ左手に和印ストリートに出店頂いている「MIYUKI HONNPO(みゆき本舗)」さんのお店があり、ハイセンスな下駄が並んでいるのでぜひ立ち寄って下さい。

まっすぐ行くと大通り(堺筋)に出ます。左に曲がってすぐに高島屋東別館が建っています。
こちらはアール・デコ調の装飾が施された歴史ある建物で国の重要文化財に登録されています。3階に高島屋資料館があり、すばらしいお宝が展示されています。(入場無料) 
1階にフードホールがあるのでちょっと一息。他にも多くの物販店が入っており、和印ストリートに出店頂いている「音遊」さんのショップが1階にありますので、ぜひ立ち寄りましょう。帯ベルト、デニムきものをはじめ、素敵なものにきっと出会えます。

「音遊」さんのお店からは元来た方へ戻ります。
横断歩道を渡り右へ、二つ目角を左へ行くとすぐに黒門市場の入り口が見えてきます。かつては「浪速の台所」とも言われていましたが現在はインバウンドの聖地と化しています。社会勉強と思って歩いて見ましょう。

黒門市場を抜け大通り(千日前通り)に出たら横断歩道を渡って右へ、ほどなく国立文楽劇場ののぼりが見えます。
文楽劇場に入って左手に入場無料の展示室があります。文楽についてわかり易く説明されており、映像での解説もされています。

たぶんこの時点で4時半ぐらいでしょう。
文楽劇場を出て左へ、すぐの角を左に曲がって下さい。すぐ突き当りますが斜め左に道が続いているので真っすぐ進みます。
信号を越えて道頓堀川(下大和橋)を渡ったところにお目当ての「おでん よかろ」さんがあります。開店5時30分なので、それまで近くの和紙のお店に行ってみましょう。

左へ進み50メートルほどで三叉路があるので右へ行きます。四つ角を2つ越えて少し進んだ右側に和紙と筆の専門店「丸山雄進堂」さんがあります。ギャラリーも併設されているので楽しめますよ。
こちらには海外、特にヨーロッパから和紙を求めてお客さんがこられるそうです。

それではそろそろ「おでん よかろ」さんに戻りましょう。
因みに「よかろ」さんの並びにある寺院「法案寺南坊」もパワースポットの雰囲気が感じられます。
また「よかろ」さん斜め向かいの「鯨料理 西玉水」さんは創業明治18年。超有名で歴史と格式のあるお店。きもの姿が似合いますよ。こちらは予約して行きましょう。

さて「よかろ」さん。カウンター10席と小上がり1卓。お店の外には一切お値段が書いてありません。メニューもありません。
初めて行くとめちゃめちゃ高かったらどうしようと不安がよぎります。なので一見さんはほぼゼロです。
さてお飲み物はまず瓶ビール。生ビールはありません。
続いてどて焼を注文して下さい。ぜぜぜっぴん‼

おでんは目の前のおでん鍋を見て注文するシステムです。
定番のたまご、大根などは見えているので初心者はこのあたりから。見えていないものや、注文してから大将が鍋に入れる春菊やコロなど初めてならわからないネタがあります。常連さんが頼んでいるのを聞いて学びます(笑)。
ほかにも、鮭、さんま、にゅう麺、おにぎりなど。メニューがないのでほかの人のオーダーを聞いて知っていきます。
もともと先代の大将が屋台から始められたお店なのでメニューが無いんだと思います。でも心配しないで下さい。現大将はとてもやさしい方なので聞けば教えて下さいます。
それからとてもリーズナブルな価格です。お会計を聞いて筆者はいつも「ちゃんとつけてはります?」って聞くぐらいです。
こちらは一切予約を受けておられません。営業時間5:30~10:00、(日)(月)休み。しかも人気店なので、だらだら長居するとダメですよ。

今日はビール2本、冷酒1本、どて焼2本、おでん(たまご、厚揚げ、筍、じゃこ天、ゆば、高野豆腐、春菊)を頂きました。ご馳走様でした!!!

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