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和印 ニュース
WA-JIRUSHI  NEWS

「和印ストリートのはじまりは2004年……!?」by 和印2号

2023.06.26 (月) 

皆様のおかげをもち2023年にオープンの運びとなった『和印ストリート』ですが、実はその起源は2004年にあります。
デザインとしてあしらっていますので小さくて読めないかもしれませんが(すみません!)、実は「和印」ロゴの下部に英文字でそのことが記されてあるのです。

Originating from “WA-Jirushi Market” that began 2004.
It’s an online market that will be revived in 2023.

「2004年からはじまった『和印マーケット』が、2023年にオンラインマーケットとして復活」という意味合いですね。

2004年当時、私たち和印ストリート事業部の面々は、大阪のとある有名百貨店の呉服売場で働いていました。
百貨店には催し会場というスペースがあり、週変わりでいろいろな売場がいろいろな催しをおこないます。当然呉服売場でも、数ヶ月に1回ペースで何かしら開催するわけですが、呉服の催しといえば、「振袖まつり」「留袖大祭典」など、礼装用着物に特化したバーゲン催事ばかりがおこなわれていました。

「もうちょっと何かないものか?」
「若い層に訴求できるオシャレで面白い催事はできないものか?」

そうした思いを膨らませていた私たち(=現・和印ストリート事業部の面々)は、あるとき「カジュアル着物を中心に、和に関するショップやクリエイターを全国から集めたお祭り会場のような催事をやってみよう!」と思い立ったわけです。
そして2004年にはじまった催事が、『和印マーケット』というリアル物販イベントでした。

おかげさまで『和印マーケット』は、2004年の第1回から魅力的なショップさま・クリエイターさまに恵まれ、会場は連日大盛況!
その後も年に1回のペースで続けられていきましたが、企画の発起スタッフである私たちが順次転職していくうちに、いつしか『和印マーケット』も百貨店の催し会場から姿を消してしまいました。

そして月日が流れ、時は2022年。
それぞれ別の職に就いていた私たち『和印マーケット』の発起スタッフ数人が、たまたま居合わせてお酒を酌み交わしているときに、その催事が話題にのぼりました。

「あの仕事は楽しかったよなあ」
「会場がドキドキとワクワクで満ちてましたね」
「実はずっと、あの空間をもう一度つくりたいと思ってて……」
「え? 私もです!」
「僕もずっとそれ、考えてました!」

そんな会話が繰り広げられ、あれよあれよとECサイトで復活させられないか?という話になり、飲み会は急遽新事業のキックオフミーティングへと変貌。
そのとき、私たちの心はすでにドクドキワクワクしていました……。

こうして生まれたのが『和印ストリート』です。
当時の『和印マーケット』に出店していただいていたショップさま・クリエイターさまが数店舗ご参加いただくなか、今をときめく和のショップさま・クリエイターさまに多数ご参加いただき、本当に感謝感謝でございます。

ここからは、この『和印ストリート』から「和の楽しさ」を広く世に発信し、和ものファンがもっともっと増えていくよう微力ながら尽力したいと考えております。
どうぞ末永く『和印ストリート』をよろしくお願いいたします。

さて次回は、『和印ストリート』の起源である19年前の催事『和印マーケット』の思い出を振り返ってみようと思います。

≪つづく≫

「記念すべき第1回・和印マーケットの思い出」by 和印2号

2023.06.30 (金) 

前回のブログでお話ししましたが、『和印ストリート』の起源である『和印マーケット』という催事は、今から19年前の2004年に産声を上げました。

当時、カジュアル着物という文化はすでに市民権を得てはいましたが、一般的には「正絹の礼装用着物ではない普段用の着物」という括りでしか捉えられておらず、支持層は本当に一部の和ものファンに限られていました。
ましてや「和洋折衷の着こなし」などは、まだまだ先進的すぎて受け入れがたい土壌を保っていたのです。

「それでも面白いものは広めたい!」
「オシャレはもっと自由であっていい!」

そういった気持ちと、「売るだけが催事じゃない。来て、見て、楽しんでもらう、そういう主旨の催事があってもいいんじゃないか」という思いを持って、私たちは『和印マーケット』に携わっていきました。

かくして初の大型新企画催事。
全国から集まってくれるショップさま・クリエイターさまは、当然ながらほとんどが百貨店催事への出店は初体験の状態です。
大会社ゆえの一見ムダと思えるような細かい制約がいろいろとあるなか、皆さん事前の手続きなどを漏れなくこなしていただき、開催前日の夕方を迎えました。
店員通路入口前で、全国各地からいらっしゃった多数のショップさま・クリエイターさまと初対面!
あのときの言いようのない高揚感は今でも忘れません。
「うわあ……。何かスゴいことがはじまるんじゃないか……」
そんな気持ちで、私は全員に臨時入館用バッジをお渡ししていきました。

※因みにこの第1回にご出店いただき、現在の「和印ストリート」にもご参加いただいているショップさまは、
 カラットさま、文楽足袋さま、キモノ仙臺屋さまの3ショップです。ありがとうございます!
 (3年目には、和次元滴やさまもご参加!)

さてそして、夜を徹しての会場準備。
まるで学園祭前日のようなワクワクした心境と同時に、朝までにすべてのブースを「百貨店催事」として成り立つ顔立ちに整えないといけないというプレッシャーが私の心を支配していました。

しかし、「楽しさ」は「苦労」を難なく凌駕する!
このことに気づくのには、さほど時間はかかりませんでした。

翌朝には無事に素晴らしい会場が出来上がり、「和印マーケット」は和ものファンのドキドキを乗せて快調にスタート!
会場はこれまでの呉服催事とは明らかに異なる客層で溢れかえり、実に活気ある雰囲気。
まさにお客様と出店者さまが一体となって、「和の空間」を盛り上げている感じでした。

そして、あっという間に会期の1週間が過ぎ、「和印マーケット」は大きな成果を残して終了。
それまで各地において小規模でおこなわれていた同種のイベントから換算すると、比率的な売上高も相当いい数値でした。
しかし反面、「百貨店の催事場」という場所においては、その面積効率から考えると売上高は基準値の半分ほどという厳しい見方もされました。
それでも私は、呉服催事の新たな可能性を見出し、多くの和ものファンの笑顔であふれる空間を創り出せたということで、「和印マーケット」は売上高以上の価値を残したはずだ!と胸を張りました。

とは言え、いくら自分で胸を張ろうが現実は甘くはありません。
翌年、同じようにこの催事を実施できるかどうかは、やはり「売上高」にかかってくるという、かくも厳しい現実が、1年後の私にのしかかってくるわけであります……。

次回はその苦悩をリアルにリポート!

≪つづく≫

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